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About LGBT athletes in Japan and proposal to arrange supporting systems of teams

Abstract

「日本のLGBTアスリートとチームサポート体制の提案」

About LGBT athletes in Japan and proposal to arrange supporting systems of teams

アメリカなどの他国では、半世紀前から同性愛者の人権運動が行われ、現時点で同性婚が認められているなど、国をあげてLGBTをサポートする体制を整えてきた。このことはスポーツ界にも現れていて、多くの選手が自身のセクシャリティをカミングアウトしている。そして、カミングアウトをすることで自分らしくスポーツを楽しみ、LGBTの人権運動を行うなど、多くのLGBT当事者に影響を与えている。

In The United States of America and other countries, movement for human rights has been done since about a half centuries and already they can get married to whoever they love freely. It expresses whole countries arrange their orders so as to support LGBT people.

 一方で、日本では最近になって渋谷区パートナーシップ法が出されるなど、LGBTの認知度が高まってきたものの、実際に自分の身の回りにLGBTがいるかもしれないという当事者意識は薄い。このことは日本のスポーツ界にカミングアウトしている選手が1人もいないということに現れているといっていいだろう。

On the other hand, in japan, more and more people are understanding that there are many LGBT people in our country as Shibuya ward recently carried out the legalities of partnership. However, how many people feel LGBT people familiar to them?

It can be said that nobody came out about their sexuality among Japanese athletes.

 私は、12年間サッカーをしてきたが、スポーツ界にはLGBT選手がいるということを身を持って経験してきた。そのため、LGBTアスリートが自分らしくチームでスポーツに打ち込むことができるよう、まずは各スポーツチームのLGBTアスリートをサポートする環境を整える必要があると感じた。

I have been playing soccer for twelve years and I came to know there are LGBT athletes in Japan in fact. Therefore, in order to LGBT athletes do serious performance and behave themselves in their teams, I thought that we need to have the system of support for LGBT athletes in each clubs at first.

 今回、様々なスポーツチームを対象にLGBTアスリートに対するサポート体制の意識調査を行うため、アンケート作成を目的としたヒアリングを行った。また、そのヒアリング結果をもとに、慶應義塾大学体育会を対象に実際に配布するアンケートを作成した。

I did interviews to various sports teams about LGBT athletes to make questionnaires because I’m going to conduct an opinion survey on the arrangement for LGBT. Also, I made the questionnaires for Athletes belonging to Keio Athletic associations.

 以下、ヒアリングの質問とその応答の詳細を記載する。また、作成したアンケートの詳細についても記載する。(アンケート項目に関してはまだ配布していないため記載しない)

I wrote the questions of the interview and the answers at that time on following passage and explain the questionnaires in detail.

 ヒアリング詳細 About the Interview in detail

 1)対象 targets

  ①女子サッカー・選手・クラブチーム

Women’s soccer, player, Club team

  ②女子野球・選手・部活動

Women’s baseball, player, Club of university

  ③女子ラグビー・選手・クラブチーム

Women’s rugby, player, Club team

  ④女子ラクロス・選手・部活動

Women’s lacrosse, player, Club of university

  ⑤男子ラグビー・選手・クラブチーム

Men’s rugby, player, club tam

  ⑥女子サッカー・指導者・部活動

Women’s soccer, coach, Club of university

  ⑦男子サッカー・選手・部活動

Men’s soccer, player, Club of university

2) 質問項目 Questions

 ①LGBTアスリートがチームにいるか

Are there LGBT athletes in your team?

 ②LGBTアスリートに対する周囲の反応は

How members of your team think about the LGBT athletes?

 ③LGBTアスリートがチームにいることで影響することは

 

1.研究目的 本研究の目的は,スポーツチームに属するLGBTアスリートが,自身のチームにおいてセクシャリティが足かせとなることなく自分らしく活動していくことが出来るよう,各スポーツにおけるチームでのLGBTアスリートのサポート体制の現状を明らかにしたうえで,LGBTアスリートに対して各チームが取るべき態度・体制を提案することである.LGBTアスリートとは特定のスポーツを極めており,目標達成のために活動している選手のことを指し,そのアスリートが属するチームに関しては部活動かクラブチームかは問わない.この研究の対象はそのLGBTアスリートが属するチーム内で共にプレーするチームメイトであり,彼らがLGBTアスリートに対してどのようなマインドで接すればよいのか,どのような視点を持つべきかといった,チームメイトの個人的な考えに働きかけることで,チーム内の環境の変化を促すことも目的とする. 2.研究背景 2015年6月26日,2015年6月26日,アメリカの連邦最高裁判所は,同性婚を認める判断を下し,これによりアメリカ全州において同性婚が認められることとなった.アメリカでは1960年代後半から同性愛者の権利獲得運動が行われており,1990年代に同性愛者の婚姻についての判決がおこると「同性婚が国を挙げての政治的問題」(佐藤,2008)として捉えられるようになった,そのように約40年以上前から同性愛についての運動が行われ,且つ国としてこの問題に取り組み,結果として国として認めていくこととなったアメリカではLGBTに対しての認識が高く,LGBTを当たり前のことのように受け入れるマインドや体制が整いつつある.このことはスポーツ界に関しても同じで,アメリカのナショナルアスリートの何名かは自身がLGBTであることを公言しており,その立場からLGBTの人権運動を行うなどLGBTアスリートとしての影響力は大きく,それは世間的にも認められている一方で,日本では全人口のうち7.6%がLGBTであるといわれており(2015.電通)2015年に渋谷区パートナーシップ条例が出されるなど,ここ数年でLGBTへの認知が高まっているものの,実際に身近なことであるという認識は薄く,国規模での法的な制度はまだ整っていない.「自分から言わない限り異性愛者として扱われ,その前提で会話をし,行動することが要求されるという社会のあり方がある」(RYOJIほか,2011)とあるように,日本においては男女のステレオタイプが強いことも特徴的である.それはスポーツ界においても同じで,現時点においてLGBTであることをカミングアウトしているLGBTアスリートはおらず(引退後にカミングアウトした選手は何名かいる),日本スポーツ界全体としてLGBTアスリートに対してのサポート体制自体は整っていない.「それぞれの人がもつ性的対象の好みは,外見から他者が容易に判断することはできない」(桐原ほか,2003)とあるように,セクシャリティは他人には簡単に理解してもらえないことであり,先ほど述べたようにステレオタイプの強い日本社会の中では自分を表現しづらい.このことは,LGBTにとっては,集団の中で活動しづらい原因となっている.この日本社会そしてスポーツ界の現状をうけ.集団の中の一人として見られやすいスポーツチーム内でのLGBTアスリートであれば.チームで活動しづらいはずであると仮定した. 現在,LGBTを対象に活動する企業はいくつかあるが,LGBTと職場環境・学校環境・家庭環境等に焦点を当てたものが多く,スポーツを対象に活動している企業はほぼ無いに等しい.このことから,まずは日本におけるLGBTとスポーツの現状について少しでも情報を得ることが出来ればという思いから,この研究を進めていく. 3.研究手法 調査方法は,まず始めに,チームの形態・レベル・男女は問わずに様々なスポーツチームの選手に,各スポーツ界とLGBTという大枠の中でヒアリングを行う.このヒアリングから,スポーツチームに属する選手を対象とした各チームのLGBTに対するサポートの現状について問うアンケートを作成し,そのアンケートを慶應義塾大学の体育会を対象に行ってもらう.その後,そのアンケート結果から,LGBTアスリートに対してのサポート環境や個人認識の高いスポーツと低いスポーツをだし,それらのスポーツ界を対象に大学生年代とトップリーグへのアンケート調査を行う.そしてそのアンケート結果からLGBTアスリートに対してサポートが出来ているチームと出来ていないチームの比較を行い,現象を明らかにする. 4.春学期研究結果 -ヒアリング調査- 4-1 対象 今回,スポーツチームに属する7名の選手を対象にヒアリングを行った.対象者の性別・スポーツ種目・年齢は特に制限はしなかったが,チームスポーツを行っている選手を対象とした.対象者の詳細は以下の通りである. A:女子サッカー・クラブチーム・選手B:女子野球・大学部活動・選手C:女子ラグビー・クラブチーム・選手D:女子ラクロス・大学部活動・選手E:女子サッカー・大学部活動・指導者F:男子ラグビー・クラブチーム・選手G:男子サッカー・大学部活動・選手 4-2 目的 ヒアリングの目的は,各スポーツそしてチームのLGBTに対する認識やサポート体制の現状について知ることである.またその結果から今後慶應義塾大学体育会を対象に行うアンケートの項目を作成することも目的とする. 4-3 内容 問1 チームにLGBTアスリートはいるか 実際にLGBTの選手がいる場合といない場合では今後の質問の内容が異なるため,最初にこの質問を聞いた. 問2 LGBTアスリートに対する周囲の反応はどのようなものか そのチームに属する個人やチームの雰囲気として,LGBTという存在そのものであったり,LGBTアスリートに対してどのような考えや想いを持っているのかを知るため. 問3 LGBTアスリートがチームにいた場合,チームにどのような影響がありますか LGBTアスリートではない選手とはチームに与える影響にどのような違いがあると捉えられているかを知るため.また,その影響が周囲にとってはプラスに働くのかマイナスに働くのかを聞いた. 問4 LGBTがストレスに感じるルールや発言はあるか 個人やチーム自体がLGBTアスリートの立場になって考える機会があるかどうかを聞くことを根本的な目的とした. 問5 LGBTアスリートはサポートを望んでいるか 実際にLGBTアスリートがチームにいた場合にLGBTアスリートと直接話したことなどを知るため. 問6 LGBTアスリートは指導者に何を望んでいるか 指導者視点と選手視点から指導者に求めることは何かを知るため. 4-4 結果 問1 チームにLGBTアスリートはいるか Aさん今のチームでカミングアウトしている選手が1人と多分そうだろうと思われている選手が3人います.女子サッカーではメンズと呼ばれていますが,性同一性障害の選手と,とりあえず彼女がいる選手と,それらはどちらもメンズという認識です.見た目も髪の毛が短かったり男性よりだとメンズなんじゃないかなって思うことはあります.女子サッカーはメンズの選手が各チームには必ず1人はいるんじゃないかってくらい,LGBTアスリートは多いと思います. Bさんチーム内に確実な選手は2人とそうじゃないかなって選手がちらほらいます.部内で付き合ったりする選手もいます.片方が男役,もう片方が女役みたいな感じです.女子野球界はそのような選手をメンズって言葉で呼びます.見た目が男性寄りで彼女がいるとそうなんだなって感じます.元々ソフトボールをしていたり,バスケットボールをしていた選手が野球に流れてくるんですけど,そういう選手はメンズの選手が多いなと思います.チームによっては部内恋愛が激しいチームも中にはあります. Cさんチームに海外の選手が多く,その選手たちが普通に女の人が好きなんだってカミングアウトしてきました.それでチーム的にはそうゆう考えもあるんだって雰囲気になって,私もそうかもしれないって言い出した選手もいます. Dさん私のチームは私自身がそうですが,そもそもラクロス界では女の子っぽい2人で付き合ったり,男性っぽい人と女性っぽい人で付き合ったり,いろんな形でLGBTアスリートに寛容だと思います. Eさん女子サッカーの指導者をやっていて,私が指導していたチームは多いときで半分がメンズだった時もありました.私に直接カミングアウトしていたわけではありませんが,選手とのコミュニケーションの中でメンズの話をしたり,いじってみたり,メンズがいることは当たり前のような空気でした.私が指導していたチーム意外にも最近ではメンズが多いチームはあります. Fさん 直接的にカミングアウトされたりしたことはありませんが,あいつゲイらしいという噂が回ってきたことはあります.ただ,そいつもチームみんなにカミングアウトしていたわけではなさそうでした.ラグビー界は見た目的にゲイの人に好まれることは多いとは思うけど,チーム内にLGBTアスリートが多いかと言われると把握しきれていないことのほうが多いと思います. Gさん 男子サッカー界はLGBTアスリートは少ないと思ってます.けど,バイセクシャルだって噂されてるやつがチームにいます. 問2 LGBTアスリートに対しての周囲の反応は Aさんカミングアウトしている選手に関しては,カミングアウトされた時はそうなんだーってあっさりしていて,みんな今までと変わることなく普通に接してます.偏見とかもなく,彼女の話とかも一緒にします.そうなんじゃないかって人に関しても別になにも皆触れないです.女子サッカー界はメンズの人が多いし,チームメイトも指導者も偏見とかは少ないと思います. Bさんその選手自体がLGBTであるってことに関しては,みな他の選手となにも変わらずに接するし,そうゆう話をしたりすることも特にないです.ただ,そうなんじゃないかなってはっきりしていない選手に関しては,話すときに気を使ったりする場面はあります.部内恋愛となると,その選手たちに当たりが厳しくなります. Cさん 海外の選手たちのおかげで最初はびっくりしたけど,そうゆう考えがあるんだなって思えるようになった選手は多いと思います.だから,普通に好きなタイプの話とかもするし,他の選手と同じようにそうゆう話もします. Dさん 私のチームではそうゆうの本当に無理だからって同期に言われたり,拒絶しているチームメイトも何人かいましたし,無関心な選手もいました.私自身が自分を認めたくなくて壁を作ってしまっていたにも関わらず,LGBTであるということをみな薄々気づいていて,お互いにはっきりしない関係になってしまっていたとは思いますし,その関係性をよく思っていない人もいたと思います. Eさん 指導者として私自身,知っていながら他の選手と変わらず接していましたし,彼女との調子はどう?とか,人によっていじったりしていました.なので,メンズがいることはチームにとって何も変なことじゃないってことを私が示していましたし,指導者がどうあるかでチーム内の反応も異なってくると私は思います. Fさん ゲイかもしれないって噂が流れたときは,本気か冗談かはわからないけど,気持ち悪いって笑っている人がほとんどでした.ラグビーは接触プレーが多いし,自分も触られたり狙われたりするかもしれないってびびってる人もいました.もしその場でゲイを認めるような発言をしたら自分もゲイだと思われるかもしれないって思っていた人も少なくないと思います. Gさん バイセクシャルのやつに対しては結構ネタみたいになってました.俺が付き合ってあげてもいいよーみたいな.本気でいじめたりってよりは,いじるって感じ.中には本気で気持ち悪がってる奴もいたけど,そいつがいいやつだったんで,嫌いになる人はあんまりいませんでした. 問3 LGBT選手がいることでチームに影響することはあるか Aさん 昔チーム内で付き合っている人がいたらしくて,そのときは周りが気を使ったりして雰囲気が悪くなったらしいけれど,今はチーム内恋愛禁止って言われてて,そうゆう影響はないです.カミングアウトしてくれたことでお互いにオープンな部分が広がってプレーのコミュニケーションが円滑になったと感じたことはあります.他にはプラスにもマイナスにも影響していると感じることはないです. Bさん 自分たちは部内恋愛が完全に禁止されている分,付き合っている同士の行動にすごく敏感で,練習中にカップルがお互いには甘かったりするとチームの雰囲気は悪くなりますし,カップルの同期が別れさせるための話し合いをしたりして険悪なムードになったりします.ルールで規制されている分,それを破って内緒で付き合っているので,カップル側もどこかよそよそしくなるし,周りも疑ってしまいます.Cさん 恋敵でプレーがバチバチすることはありました.けど,それがチームにとってプラスかマイナスかはわからないです. Dさん 私が壁を作ってしまっていて,付き合っているこっちからしたらほっておいて欲しいと思っていたけど,向こうは話して欲しかったみたいで,話し合う前はお互いに良くない関係だったと思うし,それがチームに悪い影響を与えていたかもしれません.ですが,話したあとはお互いスッキリしたのもあって,プレー面でもコミュニケーションがとれるようになったりプラスの影響はありました. Eさん 私のチームではメンズが多いチームという認識が周囲からもあって,彼女を作ることを目的に選手が入ってきたときはサッカー的にやる気がなくて悪い影響があったと感じました.また,メンズの選手が彼女にしかパスをださないこともあったと思います.プレー的に影響はありました. Fさん 噂だけだったので影響があったかどうかはわからないですが,ラグビーは身体が接触する機会が他のスポーツよりも多いし,筋トレを一緒にやることもあって身体をふざけて触りあったりもするので,もしチームにゲイの選手がいたら怖いなって思っちゃうことあるともあると思いますし,それがチームにプラスに影響するとは思えないですよね. Gさん その選手の人柄しだいだと思います. 問4 LGBTアスリートがストレスに感じるルールや発言はありますか Aさん 自分のチームはそんなにないと思います.移動着もパンツスーツでOKだし,困ることはないと思います. Bさん やっぱり部内恋愛禁止が一番ストレスになると思います.常にダメなことをしていると考えていなくてならないし,見つかったときにはチームメイトに責められるのでストレスはすごいと思います. Cさん ストレスに感じることはそんなにないと思います. Dさん チームメイトに直接同性愛者は無理だと言われるのは結構きつかったです.私はそうなんでしょって話しかけてもらったりする方がいいです. Eさん 指導者の立場でいじったりすることはありますけど,それは信頼関係のもとで行っているので彼らにはストレスではないと思っています.1回いじって嫌そうな顔をされたらそれ以上は言わないとか,人によって分けています. Fさん 私のチームは,というよりラガーマンはいじりが結構どキツイので,ゲイのいじりとかで実は影で傷ついている人もいるかもしれないです. Gさん 男子サッカーでよく好きな女の子のタイプの話をしたりするし,女子から言い寄られる選手も多いですし,異性愛者でしょって思われて話す機会っていうのはすごく多いと思います.それにその話にうまく乗れないと,ノリが悪いってなると思います. 問5 LGBTアスリートはどんなサポートを必要としていると思いますか. Aさん 合宿のときのお風呂とか更衣室とかは配慮が必要だとは思います.あと,チームによっては移籍関係で彼女を移籍先に連れて行くという項目を取引の際に追加しているチームもあってそうゆうサポートもあると思います.あとは,皆と変わらず普通に接することが1番だと思います. Bさん 制服は絶対なのでそれを改善することはサポートになるかもしれないです. Cさん 当たり前のように接することが1番のサポートだと思います. Dさん 性同一性障害とかだったら更衣室とか自分たちで言えばユニフォームとか(スカート風のズボン)改善していかなきゃいけないことはあると思います. Eさん 受け入れてあげて,認めてあげて,そのうえで平等に扱うことが指導者としての1番のサポートだと思っています. Fさん 同性愛嫌悪的な発言を減らすこともサポートの1つといえるんですかね.あとは思い浮かばないです. Gさん 絶対異性愛者だって大見込みの発言とかはチーム内で無くしていけばいいと思います. 問6 LGBTアスリートは指導者に何を望んでいるか Aさん 平等に扱って欲しいと思っていると思います.カミングアウトしている選手に対して,コーチが彼女いるの?って聞いてたことがあって,その時その選手も普通に答えていたので,そうやって普通の関係が1番いいんだと思います. Bさん コーチはメンズの存在を知っていて,部内恋愛になるとチームがうまくいかなくなることも分かっているので,部内恋愛禁止を公言していますが,それが当事者にとっては辛いかもしれないです. Cさん普通に接してくれることが1番なのではないでしょうか. Dさん私たちのコーチも多分LGBT当事者だと思いますが,お互いそのような話をすることはないです.あんまり突っ込まれても嫌だなと思います. Eさん 先程も言いましたが,受け入れてあげて認めてあげてその上で平等に扱うことが指導者にとって1番大切なことだと思います. Fさん プレー面でしか監督とは関わらないので,ゲイだからといってポジションを外したりすることがないことが重要だと思います.結局は人と人の関わりなので,個人の好き嫌いでプレーに影響数rことは苦痛になってしまうと思います. Gさん 差別をされなければいいんじゃないでしょうか. 4-5 ヒアリング結果考察 問1 LGBTアスリートはチームにいるか 女子のスポーツに関しては女子サッカーと女子野球に共通のメンズというセクシャリティが存在しており,ラグビーやラクロスにおいてもチーム内でLGBTアスリートがいるということが明確になっているなど,チームとしてLGBTアスリートが実際にいることを認識していることが分かった.一方で,男子のチームは噂どまりで確定はしておらず,また他のチームにおいてもそのような話は全くきかないという話であった.これにより,男子スポーツよりも女子スポーツの方がLGBTに対して認識が高そうであり,また実際にサポートする環境が整えられているように感じた. 問2 LGBTアスリートに対する周囲の反応は チームによってそれぞれ違かったが,スポーツ界そのものが寛容で受け入れている人が多いチーム,チームでLGBTアスリートについて何らかの制限がありマイナスに捉えられているチーム,そしてLGBTアスリートに対する認識が薄く個人個人の完成に反応が委ねられているチームに分かれていた. 問3 LGBTアスリートがチームにいることで何か影響はあるか プレー面においてマイナスな影響があるという答えが多く,それは特にカップルがチーム内に存在した場合に多い意見だった.マイナスな意見が多かったが,一方でカミングアウトを経てプラスに働くという意見もあった.プラスに働くかマイナスに働くかは,LGBTアスリートであることが本人とチームメイトの壁になっているかいないかで変わっているように捉えられた.問4 LGBTアスリートがストレスに感じるルールや発言はあるか 合宿でのお風呂や更衣室,部屋割りなど性別を意識せざるを得ない場面や,チームとして掲げている服装やユニフォーム,そして部内恋愛禁止制度など,様々な意見を聞くことができた.実際にこれらは現時点でチームで行われているルールであるが,それに対してストレスに感じるかも知れないという考えを持っている人が意外と多かった. 問5 LGBTアスリートをサポートする場合何が考えられるか 先ほどストレスに感じるとあげたものの改善を行うという意見が多かった.また,それらは実際に今からでもチームに改善を呼びかけられると感じている人多かった.また,“サポート”まではいかなくても“受け入れる”こと自体が大切で,また当事者が求めていることだと考える人も多く,サポート以前の受け入れるマインドを整える重要性を感じた. 問6 LGBTアスリートは指導者に何を望んでいるのか 実際に指導者に話を聞いたがその指導者が言っていた“受け入れたうえで平等に扱う”という言葉と似たニュアンスのことを選手の立場からも多く聞き,指導者であるからこそ特別なサポートはいらず,平等であることが重要視されていることがわかった.

What do the LGBT athletes in your team influence?

 ④LGBTアスリートがストレスに感じることはあるか

Do you feel some stresses by the LGBT athletes?

 ⑤LGBTアスリートはサポートを必要としているか

Do you think that the LGBT athletes want to be supported?

 ⑥LGBTアスリートは指導者に何を望むか

What do you think that LGBT athletes want their coaching staffs to do?


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